「何かあったら起こしていいよ。」
そういう時ほど声が出ない。
頼りたいけど頼れない。
申し訳ないと思ってしまうのだろうか?
「申し訳ないって思わないで!」と言われても、それに「分かったよ。」と返しても、どこか自分の中では申し訳ないという気持ちに駆られてしまうんだと思う。
どうしてなんだろうか。
別に甘えるのが下手という訳では無い。むしろ我儘なんて、許してくれる対象であればよく言うほうだ。
なのにどうしてか、そういう時は言えなくなってしまう。
プライドなのか?頼ってはいけないというプライドでもあるのだろうか?流石に今更ではないか?
寝ているところを起こすのは申し訳ないとなってしまうのか?当人がそう言っているにも関わらず、気持ち良さそうに寝ていたら起こすにも起こせないだろう。
こういう時どうしても「自分がされたら嫌なこと」が他人に対して出来なくなる。
相手が許しても、自分だったら嫌だと思ってしまうから出来ないのだ。
実際自分は頼ろうとするが、なぜか普段のように声が出せなくなる。
そのうち言えるようになれば良いのだが。