ものすごく不謹慎な気もしてしまうが、
「外出を勧められなかったり、何が正しいのかもすらあまり分からなくて、この疫病が去ったところでこの世はどうなるのか」
なんて考えると少しだけこの世の終わりみたいなものを実感させられる。
初めはこんな状況を楽しめるわけない、なんて考えていたし、今も外に出れないことが引きこもりですらストレスを感じるようになってきた。
「楽しむことなんて出来ない。」
そのはずなのに、そう考えていたはずなのに、今のこの状況だからこそ外に出て、普段なら見慣れない世界に出会いたい。その世界に立ってみたい。
夜、赤信号、渋谷のスクランブル交差点の中心で、ただ1人自分だけがその場にいる。
エモい。ロマンしかないでは無いか。
想像すると少しだけ、いやかなりかっこいい。
そんな世界に出会えそうな気がする。
まぁなんだかんだ人は居ることは居そうだし、車は普通に通っているだろうが。
ただ、見慣れたはずの世界が、いつもと違うように、いつもなら見れなかった美しさに出会えると思うと、この状況でも外に出たくなってしまう気持ちも分かる。
この状況だからこそ、新しいものに出会いたくなる
というよりかは、少しだけこの世界に希望を持ちたいんだと思う。
普段抑えられていた好奇心が、どうしても顕になってしまうんだと思う。
まだこの世は頑張れる。だって美しいのだから。
そんな感じ。
とはいえ流石にそんな馬鹿な真似はしないが。