情緒不安定

日記?

タバコを吸い始めた話

タバコを吸い始めた。

とは言っても、吸い始めてから1ヶ月は経つのだが。

 

一年前までは

「タバコの煙は嫌いだ。臭いはキツいし、体にも害がある。吸う人の気持ちなんて分からないし、分かろうとも思わない。」

なんて思っていたのだが。人は一年もあれば考えが変わってしまう生き物らしい。

 

そんな自分が吸い始めたきっかけはありきたりなもので、友人が吸っていたから人付き合い(適当に作った理由ではあるのだが)用に買うか、というもの。

こういう時にタバコが吸いたくなるんだろうな、なんていう状況は自分も何度も遭遇していたし、その度買ってみようかなという好奇心も出ていたのだが、今まで無縁だったものだし知識もなかったので(種類なんて何一つ分からなかった)、また今度でいいやなんて先送りしていた。

 

8月某日、友人たちと遊ぶ予定があった。

その際何度も吸いに行こう、と友人が喫煙室に向かうことがあった。

その時はゲームセンターにいたし、吸っていない自分と未成年の友人たちでゲームをしながら待っていた。

しかし何度もその光景を目にしてしまうと、タバコを吸ってみたい!という好奇心がいつも以上に強くなってしまう。

そしてついに手を出してしまった。

種類は予めこれが欲しい、みたいなのがあったからすぐに言えたのだが、ミリ数なんて知らなかったし適当に小さい数を選んだ。未だにどういうものなのか理解はしていないけれど。

その日は火の付け方が下手くそ、吸い方が下手くそ、と言われたくなかったし、外では吸わない(人付き合い用とは)という自分ルールを作っていたので吸うことは無かった。

 

それから数日、ついに吸う機会が訪れた。

初めて吸った感想は苦いし不味い。それでしかなかった。そして5センチぐらい吸ったところでやめてしまった。

友人はいつもこんなものをあんなに吸っていたのか!と驚きつつ、その日は2本目を吸うことなく、口の中が気持ち悪かったので歯を磨きに行った。

二度と吸うことなんてないかも。無駄な買い物をしてしまった。その日はそう思っていた。

 

それから数日後、突然タバコを吸いたいと思ってしまった。あの不味さを求めている自分がいた。

なぜか苦くて不味いあの感覚を気に入ってしまったのだ。そして火を付け、吸う。

やはり不味い!だが、それがいい

自分でも狂ってしまったな、なんて思ってはいたが、やはりそれがいいのだ。

あとは「なんとなく」で吸うことで安心感を得ていた。

赤子の頃に乳を吸い、指をしゃぶり、ということがあるからなのか、口に入れ何かを吸うというのは安心感を得れるらしい。

まぁ赤子のようにちゅーちゅー吸う訳では無いが。

 

その日から吸うことは多くなった。未だに数は増やしていないが。

 

そして自分はタバコを吸い始めてからあることに気がついた。

 

「タバコから出ている煙は青い」

ということ。

 

不味さにハマり、なんとなくの安心感を得れるから以上に、タバコから出る煙の青さに自分は惹かれていた。

煙を見て綺麗なんて思ったことなんて1度も無かった。吸わなければ知ることも気付くこともなかったのだろう。

それもそのはず、この青い煙はタバコだから出る青い煙(紫煙というらしい)であり、それ以外では見ることが出来ないのだ。(調べた感じではだし、多分なのだが。)

そんなまさかの発見により、自分は今もタバコを吸い続けている。

 

 

今日もぼーっと青い煙を見つつ、タバコを吸うのだろう。